- キャンプを始めたいけど、初期費用はなるべく抑えたい
- キャンプ初心者がまず最初に買うべきものを知りたい
- 家族4人のキャンプにかかる適正な初期費用を知りたい
キャンプには興味があるけど、初心者は何から揃えればいいのかな?
テントとか寝袋以外にもたくさんあるから「初期費用」が高くつくよね。。
キャンプを始めるのって結構ハードルが高く見えますよね。
でも、結論から言うと、初期費用ゼロから始められる「手ぶら」キャンプがおすすめです。
私は都内在住で車を持っていないので、なおさらキャンプへのハードルは高かったです。
それでも友達に誘われ、初めてコテージに泊まった時、
キャンプ場とプランさえ適切に選べば、手ぶらでもなんとかなりそう!
って思いました。
何にもわからない初心者が、最初からテントなどの大物をうまく選んで買うことはできないですし、最近はグランピング等の手ぶらで楽しめるスタイルも流行っています。
今回の記事では家族でキャンプを始めるにあたり、初期費用を無駄にせず、気楽にキャンプレベルを上げていく方法を紹介していきます。
- 初心者は最初からテントなどの大物を買わなくてよい
- コテージやキャビン泊が結局一番コスパが良い
- まず買うべきキャンプ道具はランタンと調理用具(バーナーとクッカー)
家族キャンプの初期費用
まずは家族4人でキャンプを始めるにあたって、一般的に必要とされる初期費用を見ていきます。
キャンプに必要なものと費用概算
キャンプに必要なものはざっくりこんな感じです。
- テント
- グラウンドシート
- タープ
- 寝袋(人数分)
- マット
- ランタン(3個程度)
- テーブル
- チェア(人数分)
- ガスコンロ
- 鍋・フライパン
- クーラーボックス
- 食器・箸(人数分)
- 焚き火台
なかなか多いね。。これ総額いくらになるんだろう?
一般的にはキャンプ道具一式を揃えると、20万円程度かかると言われています。
キャンプに必要なギアを一式そろえると20万円、キャンプ場の利用料金は1泊4人家族の宿泊を想定すると4,000〜8,000円、高速代や燃料代、飲食費などで4万円程度です。全て合計すると最初は25万円程度かかります。
hinata
この例で年2回キャンプに行くと、
翌年度以降:8万円
となりますが、キャンプ道具の収集欲は「底なし沼」。
翌年度以降も新作キャンプ用品などに心奪われ、随時購入していくことになります。
確かに初期費用だけでなく、来年度以降も随時買ってしまいそうだね。。
車がない場合はレンタカー代もかかる
多くのメディアやブログが載せているキャンプの情報は、車を持っていることが前提条件となっていることも忘れてはいけません。
もしレンタカーを借りるとなった場合は、ここにさらに加算されていきます。
一般的には、一泊二日で14,000円程度かかります↓
30時間(1日と6時間)利用した場合、13420円となります。
ニッポンレンタカー
*S-Sクラス(標準コース)でニッポンレンタカーメンバーズクラブ料金の場合
そのため、同じ例で年2回キャンプに行くと、約3万円が上乗せされ、
翌年度以降:11万円
となります。
車がない家族は電車で行くのがお勧め
ただ、車がないとキャンプに行けないということは決してありません。
電車でもキャンプは行けます!
というか、初心者こそ電車でいけるくらいの気軽さ=旅行気分でまずはキャンプを体験してもらうのが良いと思います。
- テントは借りるorキャンプ場の施設(コテージなど)に宿泊
- 費用を抑えるために、徐々に手持ち道具を増やしレンタルを減らす
この王道を守れば、初心者も確実にレベルアップして、徐々に必要な道具を自分の知識をもとに購入することができるようになります。
次章以降でステップを詳しく説明していきますね。
参考記事:電車で行くキャンプのメリット・デメリット
初期費用ゼロから始めるキャンプがおすすめ
結局キャンプの初期費用を抑えるためにはどうすればいいのかな?
テントを買わないと始まらないんじゃないの?
まずはテント以外の宿泊施設を利用することをお勧めします。
キャンプと一口に言っても、実に様々な種類があります。
キャンプと言えば、
焚き火でリラックスする
テントを設営してテントで寝る
というイメージがあるかもですが、別にテントで寝ることは必須ではありません。
初めての家族キャンプでテント設営もやると、苦戦して子どもが飽きてしまったり、親も疲れて楽しめなくなってしまったりすることもあります。
そのため、まずキャンプの初心者がやることは、キャンプ道具を購入するのではなく、手軽なキャンプ場に行ってみることです。
以下、順番に説明していきます。
グランピングで手ぶらキャンプ
キャンプ道具を何も持っていない状態でも全然問題ないので、まずはグランピングなどの手ぶらキャンプに参加します。
キャンプ場にもよりますが、
- 宿泊スペース完備(ベッドも)
- 料理関連道具、食材完備
- 焚き火などのリラックススペースも完備
という感じで、至れり尽くせりなプランが結構あります。
宿泊場所と食材/調理器具が用意されているので、初めてのキャンプのハードルはかなり下がります。
ここまで来ると旅行に近くなってくるね
でも、BBQや焚き火もできるのでアウトドア感はばっちりです。
自然を感じながら食事ができる
余裕があるからこそ子ども達もいろいろ手伝ってくれる
といった感じで、キャンプの醍醐味は十分に味わうことができます。
確かに簡単そうだし、キャンプデビューには最適だね!
そして、グランピングからスタートすれば、ほぼ手ぶらでキャンプに参加できることもあり、
初期費用はゼロ円です!
全くの初心者や年1,2回キャンプに行くくらいなら、こういったグランピング等の手ぶらプランに割り切ってしまうのも良いですね。
家族で体験してみて、良かった!ってなったら次のステップに移行しましょう。
キャビン泊orレンタルテント(キャンプ道具持参)
次はキャンプ場提供サービスのグレードを少し落として、リーズナブルにキャンプに行きます。
具体的には、
- 宿泊関連はキャンプ場提供のものを利用
- キャンプ道具は徐々に購入してレンタルを減らす
- 食材は持参して自分達で料理
という感じにしていきます。
キャンプ道具をあらかじめ買って持参する必要がありますが、年に5,6回くらい行くことを想定すると、すぐに元がとれます。
個人的にはこのバランス感が好きで、我が家もテントなどの大物は一切買っていません。
こちらの方法であれば、1回につき4~7万円程度でキャンプができます。(家族4人、交通費=電車運賃込み)
テントを買う
複数回行ってキャンプにも慣れた、テントや寝袋の良し悪しもわかってきたとなったら、いよいよキャンプ道具一式を購入するベストタイミングです。
これによりキャンプ場でのレンタルもほぼ不要になるので、交通費を除けばほぼ1回当たりのキャンプが1~2万円程度でいけることになります。
キャンプ道具が増えていくけど、さすがに電車での移動は無理だよね?
無理ですね。。ということで、、NむらはずっとStep2で停滞しています。
購入を迷っている方はメリット・デメリットを整理しておくのがおすすめです。
- キャンプに沢山行けば、その分費用を抑えられる
- 慣れているので、効率的に設営ができる
- テントの設営・後片付けは結構めんどくさい
- テントが利用できる季節は限られる(真夏と冬は特別な装備と知識が必要)
- 家での収納も大変
- キャンプ場に行くたびに他のテントに目移りする
といったところでしょうか。
この辺りを考えると、我が家ではキャビン泊が最高という結論に至ります。
ファミリーにお勧めのキャンプ道具
それでは実際にNむら家が購入したキャンプ道具を紹介します。
ここに記載していないものは、すべてレンタルやキャンプ場の設備を利用しています。
- お勧め品(コスパ良好、手間軽減)
- あると便利(コスパまあまあ)
- 消耗品
- 買わなくてもいいもの
という感じで順番に紹介していきます。
お勧め品(コスパ良好、手間軽減)
キャンプ初心者にまずお勧めしたいキャンプ道具のリストはこちらです。
- ランタン×3
- クッカー(フライパン・鍋セット)
- ガスストーブ×2
- ガストーチ(ライタータイプ)
- ウォータータンク(災害時用)
- クーラーボックス(ソフトタイプ)
- シェラカップ・食器類
これらをすべて購入すると54,100円となります。
ランタン
ランタンは宿泊場所周辺や、キャンプ場内の移動時に道を照らすのに必要になります。
花火やアウトドアレジャーにも幅広く利用でき、コスパも良いのでお勧め度No1です。
グランピングでもテント宿泊でも必要になるのが小型のランタンです。まずはお気に入りを1つ選んでみましょう。
どんな基準でランタンを選べば良いかわからない
それぞれの商品の使い勝手を知りたい
という方は是非こちらの記事も参考にしてください。
クッカー(フライパン・鍋)
クッカー(フライパン・鍋)は、セットで販売されているものがおすすめです。
食事はBBQがメインの場合でも、湯沸かしやサクッと火を通したいなどの用途で、鍋やフライパンが一式あると重宝します。
利用して約3年経過していますがまだまだ現役、使い勝手とコスパ最強です。
どんな基準でクッカーを選べば良いかわからない
商品の使い勝手を知りたい
という方は是非こちらの記事も参考にしてください。
ガスストーブ
ガスストーブ(ガスコンロ)はやや高額商品になりますが、レンタル費用も高めに設定されているところも多いので、複数回キャンプに行くなら購入がお勧めです。
クッカーセットと合わせて利用すれば、災害時の備えにもなりますね。
どんな基準で選べば良いかわからない
それぞれの商品の使い勝手を知りたい
という方は是非こちらの記事も参考にしてください。
ガストーチ(ライタータイプ)
焚き火やバーベキュー時の着火をスムーズかつ安全に行うには、ライタータイプの伸縮ガストーチがお勧めです。
100均のチャッカマンよりも火力も強く、ガスが補填できるのも便利。使い捨てより愛着が湧きます。
ウォータータンク(災害時用)
キャンプ用のウォータータンクというと、ハードケースの大きいものを思い浮かべがちですが、我が家は災害用のソフトケースを利用しています。
写真映えはしませんが、持ち運びのしやすさと使い勝手は最高です。
昔買ったので、商品名を覚えておらず。。自分が持っているのはキャプテンスタッグ製品ではなさそうですが、似たものを探しました。
クーラーボックス(ソフトタイプ)
食材の保管にはクーラーボックスが必要になるのですが、ハードケースタイプだと大型になりがち。。
そこで我が家はソフトケース×トートバックタイプのクーラーボックスを愛用しています。
家族4人分かつ保冷が必要なものに限れば、そこまで大きなサイズは不要です。(常温保存できるものはスーパーのビニール袋のまま置いておく)
シェラカップ・食器類
シェラカップ・食器類はクッカーにスタッキング(収納)して持っていくと、かさばらないので持ち運びに便利です。
我が家はシェラカップも一緒に入れているので多少はみ出しています(笑)
*銀色タイプはイベント参加時にもらったので、後日買い足したカラーシェラカップを紹介します↓
以上、お勧め商品をまとめると合計54,100円となります。
商品 | 価格(概算) |
ランタン×3 | 10,000円 |
クッカー(フライパン・鍋) | 7,000円 |
ガスストーブ×2 | 25,000円 |
ガストーチ(ライタータイプ) | 2,400円 |
ウォータータンク(災害時用) | 700円 |
クーラーボックス(ソフトタイプ) | 4,000円 |
シェラカップ・食器類 | 5,000円 |
合計 | 54,100円 |
一般的な初期費用の20万円よりもずっと安く抑えられそうだね。
あると便利(コスパまあまあ)
続いて、あると便利なキャンプ道具を紹介します。
先にお伝えしたお勧め商品ほど必須ではありませんが、まさにあると便利でコスパまあまあなキャンプ道具達です。
- 焚き火台/焚き火台シート
- マシュマロ用の串
- ホットサンドメーカー
- 燻製ボックス
- コンパクト扇風機
焚き火台/焚き火台シート
キャンプと言えば焚き火なので、焚き火台はキャンプ場で必須アイテムとなります。
家族で利用するとどうしてもサイズが大きくなりがちなので、我が家もレンタルで済ませることが多かったです。
でも、軽量・コンパクトのこちらのタイプを発見して、スーツケースにも入れられるようになりました。
サイズ感や使い勝手などの詳細はこちらの記事にまとめています。
マシュマロ用の串
焚き火の際には焼きマシュマロをやることも多いですが、子どもが焚き火に近づきすぎなくても良いように「マシュマロ串」を購入しました。
これがあれば、やけどの心配も減らせますし楽しい気分になれます。
ホットサンドメーカー
キャンプの朝食はホットサンドという方も多いので、ホットサンドメーカーもご紹介します。
食パンに具材を乗せて、はさんで焼くだけでおいしいホットサンドができます。
使い勝手は抜群なのですが、唯一の弱点としては形状的にややかさばることです。
ということで我が家ではメインは家で使い、キャンプには時々持っていくくらいの利用頻度です。
ホットサンドは簡単においしく作れるよ!
燻製ボックス
キャンプ場の夜のおつまみとして、燻製はお勧めです。
我が家では段ボール素材の軽量コンパクトな燻製セットを購入して、時々燻製を楽しんでいます。
網やスモークウッドも入っているので、これさえあれば気軽に燻製を楽しめます。
我が家ではすでに5,6回使い、少し内側の汚れが気になってきましたが、、まだ現役です(笑)
ちなみに、チーズ・ベーコン・煮卵あたりの燻製がオーソドックスですが、「ポテトチップス」の燻製もお勧めです。
風味が増し、カリカリになって病みつき感がMAXになります。
コンパクト扇風機
焚き火の時に着火って結構めんどくさくないですか?
我が家ではうちわを使って仰ぐのをやめ、ほぼこちらの扇風機に任せてしまっています(笑)
送風角度と強弱を選べればどのタイプでも問題ないかと思います。
その他消耗品
キャンプには消耗品も複数あるので、そちらも説明していきます。
- 調味料
- ガス
- 着火剤
- 軍手(100均一)
- チャッカマン(100均一)
- 蚊取り線香/防虫スプレー
100均や近くの薬局で購入できるものは説明を割愛します。
調味料
キャンプやアウトドアの食事と言えばBBQ(バーベキュー)という方も多いかと思いますが、毎回「焼肉のたれ」だと結構飽きてきます。
そこで我が家はアウトドアスパイスなるものを持参しています。
「ほりにし」は好きすぎて家でも常に利用しています。キャンプ好きにも愛好家は多いですね。
ガス
我が家はスノーピークのヤエンストーブ(ナギ・レギ)を利用していますので、ガスもスノーピーク製品を選んでいます。
キャンプ場で購入できるガスの種類は限られているので、ガスは常にストックを用意しておくのがお勧めです。
着火剤
我が家も長らく「着火剤なら何でもいいや」と思っていましたが、こちらを購入してからは意識が変わりました。
高火力で長時間燃焼するので、炭や薪の着火が本当に楽になります。
買わなくてもいいもの
最後に、初心者が最初から買わなくても良いものも、念のため紹介します。
- テント・寝袋・BBQ台などの大物
- イス(軽量コンパクト)
- 枕
- シュラフマット
- ポータブル電源
これらは何回かキャンプに行って、知識・経験を得てから購入しても全然遅くはないです。
ちなみに我が家では軽量・コンパクトチェアの代名詞とも言えるヘリノックスのチェアを購入しましたが、
荷物が増える
焚き火などで穴を開けたくない
といった理由から、まさかの家で利用しています。
座り心地はいいし、軽いので部屋の掃除がしやすいというメリットはあるのですが、、当初の目的とはズレていますね(笑)
*お家でアウトドア気分を味わいたい方にはおすすめです↓
さらに快適にキャンプを楽しむならポータブル電源のレンタルもおすすめです。
まとめ:キャンプの初期費用は抑えられる
キャンプを始めるにあたって、初期費用はゼロがいい!
電車キャンプ歴5年の経験を通して、今回このような主張をさせていただきましたが、正直テントなどの大物を持たずに困ったことはありません。
「キャンプはすべてを用意してからでないと始められない」という思い込みを一度捨て、まずは家族で手軽にキャンプ場に行ってみてはいかがでしょうか?
準備不要で気軽にキャンプ!最高だね。
ちなみに荷物は全部でどんな感じになるの?
我が家は2つのスーツケース(普通の旅行用、60Lと35L)を活用して詰め込みます。
スーツケースなら電車移動も楽々なので、既にお持ちの方は是非そのまま利用してしまいましょう。
以上、参考になれば幸いです。